肘が調整できるととても便利なのです!

 オフィスチェアの肘が可動して、高さ・角度・横位置・前後位置が調整できる――地味なようでいてたいへん重要なこの機能は、地味なだけあって認知度も相応に低いようです。オフィスチェアの肘は、デスクワークに疲れてちょっと一休みする時に、肘を置いて休められれば必要十分なのでしょうか?

肘が引き起こしかねない、笑えない事例

 極端な例を挙げますが、例えば肘つきのオフィスチェアをお使いなのだとして、その肘が固定式なのだとします。そしてもし、チェアをデスク下にしまおうとしたとき、この肘が机に当たって引っかかってしまうとしたら! もしこんな事が起これば大問題です、そのチェアはオフィスの導線を大きく阻害する事になります。

 先に述べましたようにこれはあくまでも極端な例えですが、実際に起こりえない事とは決していえません。例えば、日本製の旧来規格(高さ70cm)のデスクに、海外メーカーのチェア(つまり海外サイズ)を合わせてご使用になった場合などには、肘の高さや仕様によっては、今の事例が必ずしも冗談でなくなる可能性は捨てきれません。特に、個人でご使用になる場合などはご注意が必要でしょう。

可動肘、例えばこんな使い方

 さて、では逆に、冒頭で述べましたような、肘が可動して随所が調整できるオフィスチェアを考えてみましょう。肘が上下に昇降し、横方向にもスライドする。最下段・最小幅にセットすれば、もちろん問題なくデスクの下にしまえます。

 可動肘の最大のメリットは、執務上で発生する様々なシーンに合わせて、肘の「型」を変えられる点です。例えば、PCのキータッチ作業をされているシーンで、ご自身の肘(チェアの肘ではなくお体の肘です)はどこにありますでしょう? デスク上に充分なスペースが取れてないユーザーさまの場合、腕を宙に浮かせてのキータッチになっている事例が見られる事があります。これはたいへん不自然な姿勢になるため、長時間の執務になると体への負担が積み重なります。ですがこういった場合、チェアの肘の高さの方ををデスクと同じ高さに調整すれば、自然な位置に肘置きを確保できる事になります。

可動肘はやっぱり便利!

 また一般に、オフィスチェアは体格に合わせてのサイズのバリエーションが用意されていない傾向があります。そのぶんどんな体格のユーザーさまにも一定の座り心地が寄与されるよう綿密に設計がされているわけですが、個人さまに適切な肘置きの幅となりますと一人ひとり異なります。横幅調整ができるオフィスチェアは、この点で大きな魅力です。

 肘の角度調整機能も見逃せません。デスクに向かい(あるいはPCに向かい)集中的に執務するときは内向きに絞り、リラックスして一休みしたい時には外向きに開く。これができますと、オフィスチェアはよりユーザーさまのその時の気分にフィットして体を支えてくれるでしょう。

おわりに

 PC時代のオフィスチェアにとって、各種の調整できる肘は「攻めるチェア」を実現してくれる大きな戦力です。ご試座されます機会ありました際は、ぜひ、ご自身の様々なオフィスシーンを思い描きながらお試しください。