地味にいい仕事をするハンガー

 オフィスチェアに、ジャケットハンガーが付属している。一見地味ですが、チェアにハンガーが付属していると、チェアの使い勝手が格段に向上します。ジャケットを着たまま着座する、もしくはチェアの背もたれにジャケットをかけて着座する、着座して執務する。こうしますと、どうしてもジャケットにしわが立ちます。襟は型崩れしますし、裾も床やキャスターで汚れます。外回りをされる職種の方にとっては制服も同然であるジャケットが、美観を損なう事は歓迎できる状態とはいえません。その点、ハンガーに吊るしておければ、逆にしわが伸びる事になり、ジャケットの状態を保てる事になります。

 ここで、「ハンガーがチェアに付属している」というのが大きなポイントです。ジャケットをハンガーに吊るしておきたいのは山々ですが、共用のコートハンガー(この場合、恐らくはスタンド型ではなく鉄棒型でしょう)の場所は決まっていて、外に出るたびもしくは外から帰るたび、必ずコートハンガーに立ち寄るとなると、若干かもしれませんが時間が惜しいです。また、コートハンガーの近くに席を設けられている人がいたとしたら、自分の近所に頻繁に人の出入りがあるのは少々煩わしいかもしれません。さらに、夏場はともかくとして、冬場を考えてみましょう。コートハンガーは、コートをかけるハンガーです。コートはジャケットよりかさばります。コートハンガーがコートで許容量いっぱいになり、ジャケットがかけられない。そのため結局、ジャケットを着たまま、もしくはチェアの背もたれにジャケットをかけて執務して、ジャケットにしわができるという展開になります。

 もしオフィスチェアにハンガーが付属していたら。これらが一挙に解決される事になります。地味な部材ですが、たいへんよい仕事をするのです。しかも、ジャケットが手の届く範内にあれば、空調のちょっとした暑さ寒さに合わせて、こまめな体温調節もできる事になります。ハンガーひとつあるだけで、働く事の快適性が一変するといえます。
 さて、このチェアに付属できる便利なジャケットハンガーですが、純正品が用意されているか否かはチェアのシリーズによります。大手メーカーの各社とも1995年~1996年頃に発売した超ロングランシリーズのチェアがありますが、これらのチェアについては純正品は設けられていません。その次世代以降のチェアに関しては、概ねハンガーが用意されている傾向があります。ただし、ローバックタイプでは使用できなかったり、ヘッドレストとの同時使用ができなかったりする例や、比較的最近のシリーズなのにハンガーが用意されていない例も一部にあります。

 なお、クッションタイプのオフィスチェアであれば一般に後づけができるような市販品もあるようです。純正品に比べると価格的には歴然と安価なようですので、ハンガー付属のオフィスチェアの使い勝手をお試しいただくにはちょうどよいかもしれません。



 大切な上着をきれいに保ち、はりきってお仕事に臨みましょう!!