ランバーサポートの発祥と、オフィスチェアにおけるランバーサポート

 ランバーサポートは、自動車の運転席用に開発されたものが発祥のようです。長時間の運転における腰部への負担を軽減するものとして考案されました。なおランバー(lumbar:英形容詞)は「腰の」を意味する言葉です。



 オフィスチェアのランバーサポートも、運転席用のそれと同じ発想から開発されています。背面の下部に設置される事により、これで腰椎を支え、自然な姿勢をサポートします。背骨は立っている時と近しい形でゆるいS字形を描くことになり、長時間の執務でも腰への負担を軽減できます。

 本体にオプションとして装備されている場合は手動でランバーの高さを調整できるのが一般的です。また、シートに後づけするクッションタイプのランバーも市販されています。背中に小さな枕を入れて執務するユーザーさまをお見かけした事がありますが、これも広義のランバーサポートであるといえるでしょう。

ランバーサポート装備のオフィスチェアとは

 ランバーサポートが装備されているオフィスチェアは、概して背面がメッシュもしくは薄手のチェアが多いようです。メッシュ・薄手のチェアの座り心地には独特なよさがあるものですが、厚手のクッションを用いているチェアと比べると、面で自重荷重を支える点でやや難が発生します。極端な例ですが、低反発ウレタン(人によっては高反発ウレタン)製のオフィスチェアがあったとしたら、ランバーサポートの必要性は目に見えて低くなるはずです。

 最近の高級オフィスチェアのトレンドはメッシュもしくは薄手です。そのためこれらのチェアにはオプションとしてランバーサポートが用意されているのが普通です。純正品は本体に合わせて設計されているため、位置の微調整が利いたり、素材が本体の座り心地に摺りあわされていたりと、使い勝手もよいようです。その分、価格も高めになります。

ランバーサポート市販品事情

 市販品のランバーサポートも、素材から形・形式まで様々です。ゴムベルトにクッションをつけただけの簡素なものから、腰部にフィットする形のメッシュ(フレームつき)を据えるもの、すごい事例になりますと、車の運転席をオフィスチェアに改造する事例もあります。最後の例は本当に導入すると中古の高級オフィスチェアが購入できる程度の予算がかかりますので、ご参考程度にお留め置きください。ただ、市販のランバーサポートをお求めの際、オフィス用品店のみでなく、カーショップにもお立ち寄りいただくのは選択肢になると思います。

中古オフィスチェアとランバーサポート

 中古市場で流通する高級チェアのランバーサポートですが、残念なことに欠損して流通している事例が多い印象があります。オプションのして組み込まれる機構なので、構造上、本体ほど丈夫ではないようです。メーカーからランバーサポートだけ取り寄せる事もできますので、ご購入の際はご検討くださいませ。