リクライニングテンション強弱調節ダイヤル

 着座して自然な姿勢でいられるためには、ユーザーさまの体重を適度に受け止められるよう、チェアのリクライニングおよびロッキングの反発力が調節できる事が必要です。

 リクライニングおよびロッキングの強弱調節機能は、オフィスチェア一般に実装されています。ダイアルを回す事によって、背面の反発力(テンション)を調節する事ができます。ダイヤルの位置は、かつては手を伸ばさないと届かない座面真下や背面下部などが一般的でしたが、近年になってはそれより操作のしやすい座面側面下などに置かれるものが主流になりつつあります。



 人はそれぞれ体格が異なるため、着座する人が変われば、背面を通してリクライニング・ロッキング機能に与える力(モーメント)もまた変わる事になります。仮に同じ角度にロッキングしたい時に、体格の小さな人は大きな人より大きな力が要る事になります。もしこの時、リクライニングやロッキングの反発力を調節できるのであれば、人が変わっても同じ力で同じ角度のリクライニングやロッキングが得られる理屈になります。



 さらにいうと、リクライニングやロッキングの反発力というのは、大きくとらえればオフィスチェアのクッションのひとつであるといえます。古くはスプリング、最近では油圧シリンダーにより発生する、チェアの構造上のクッション機能というわけです。これをダイヤルで自由に調節する事により、手元のオフィスチェアを自分好みの座り心地にカスタマイズする事ができます。



反発力を調節して、自分好みにカスタマイズ!!

 では、実際にリクライニング・ロッキングの反発力は、どこからどの程度までの調節が可能なのでしょう?



 大げさにいえばですが「無限弱から無限強まで」という驚異的な調節範囲を持っているのが、かのアーロンチェアです。反発力を最大にすれば、中肉中背のユーザーさまなら、着座しても背もたれはリクライニング固定されているかのようにピクリとも動きません。ならば同じく最弱にしたらどうなるかというと、こちらは、座面にお尻をつけた時点で(つまり背面に体重をかけるよりも早い段階で)、背面が後ろに倒れ始めます。この時の座り心地は非常に独特のものですので、アーロンチェアに試座されるご機会がありましたらぜひお試しください。ダイアルを何度も回す必要がありますが、なかなか得難い体験だと思われます。なお、アーロンチェアのフル装備タイプでもスタンダードタイプでも、リクライニング・ロッキング反発力の調節に関しては同じ仕様です。反発力の最強と最弱とで、全く別のチェアになったかのように座り心地が変わります。この広い調節域から、自分好みの反発力に合わせられるとしたらたいへんな魅力です。



 アーロンチェアほどに明確な違いはないにせよ、一般的なオフィスチェアでも、反発力の最強と最弱とでは一定以上に着座感が変わります。ただいまお使いのオフィスチェアの、リクライニング・ロッキング強弱調節ダイアルを、もしまだ動かされました事がなければ、これを機会にぜひ一度お試しください。仕事道具としてのオフィスチェアに、まだまだ遊び心が秘められているかもしれません。