アーロンチェアのランバーサポートとは

 ランバーサポートは、着座姿勢をサポートする機能です。ランバー(lumbar)は「腰部・腰椎」を意味します。元々は自動車の運転席用に開発されたのが発祥でのようです。

 昨今発売されている一般的なオフィスチェアでも、一定以上のグレードの製品にはランバーサポート機能が搭載されている事例が増えてきました。ですが、アーロンチェアのランバーサポートは1994年の発売当初から実装されています。現在ではアーロンチェアを正規代理店にてフル装備で購入した場合、ランバーサポートタイプとポスチャーフィットタイプの2種類から、骨盤サポートのタイプを選択できます。価格はランバーサポートタイプの方が4000円ほど安価になります。

ランバーサポートの働き

 人間の脊椎はゆるくS字を描いており、そのカーブは一人ひとり異なります。アーロンチェアの座背面の形状は、どのような体格のユーザーさまが着座しても、長時間の使用に適応できるようデザインされてはいます。ですが、「面」でユーザーさまの背中を支えている以上、腰椎からすぐ上の箇所で、ユーザーさまの腰部とアーロンチェアの背面との間に、どうしても隙間ができてしまいがちになるのです。この隙間部分には体重がかからないため、隙間がなければ支えられるはずの体重が、他の箇所(つまり背中と腰部)に集中する事になります。この状態で長時間の執務を続けた場合、頭痛・肩こり・慢性疲労などをきたす恐れが高くなります。

 アーロンチェアのランバーサポートは、平たい棒状のパッドをもってこの隙間を埋め、自重体重を適切に分散できるよう搭載されています。背中から腰部を支えることで、座り心地のよさと正しい姿勢をキープします。ランバーサポートから進化したサポート機能であるポスチャーフィットを用いた場合より、はっきりと体に“当たっている”感覚があります。

アーロンチェアのランバーサポートにされている工夫

 アーロンチェアのランバーサポートは、独特の工夫がされています。



・上下に稼動する事。

・着脱が簡便な事。

・ランバーサポートの表裏でパッドの厚みに違いがある事。



これにより、ユーザーさまの体格に合わせてパッドの厚みを選べ、また上下位置もランバー(腰椎)のサポートに最適な位置に調節できるのです。

 ただし難点もありまして、アーロンチェアのランバーサポートは「クッション地で、かつ可動性が高い」という性格上、ひび割れが生じるなど磨耗が早い傾向があります。とはいえ正規代理店でご購入されたアーロンチェアの場合は、ランバーサポートやバナナクッションといった消耗性の部材は12年間の無償保証の適用内になります。それ以外のルートでご購入された場合は、有償での取り寄せになります。

国産のランバーとアーロンのランバーと

 日本国産のオフィスチェアでランバーサポートが搭載されているものをざっと見渡してみると、流通しているものの大半は上下可動のみできるものがせいぜいといったところです。一部、サポートの厚みやテンションを調節できるものがあるかなというくらいの印象です。

 アーロンチェアのランバーサポートは、仕組みとしてはシンプルですが、12年間無償保証という前提に立った上での、実によく工夫された機構であるといえるでしょう。