ハーマンミラー社が特許を取得した「ポスチャーフィット」とは

 2002年、アーロンチェアに新たに搭載された骨盤・腰部・脊椎サポート機能がポスチャーフィットです。ランバーサポートから発展した機構で、ハーマンミラー社はポスチャーフィット機能で特許を取得しています。背面の裏側にセットされたY字型のパーツがポスチャーフィットです。なお、ポスチャー(posture)とは「姿勢」を意味します。ポスチャーフィット機能は骨盤に作用する事で、ランバーサポートよりも“広く”“面的に”ユーザーさまの着座姿勢をサポートします。

 

ポスチャーフィットの仕組み――骨盤を支えて姿勢を保つ

 ポスチャーフォット機構は前後に可動し、「チェアの背面」と「腰から骨盤あたりの脊椎」との間にどうしても発生する隙間を埋めることで、骨盤の位置を立っている時や正座をしている時のような自然な形に保ちます。

 脊椎が描くS字カーブは一人ひとりでそれぞれ違いますが、骨盤の位置は個人による違いが小さいので、ランバーサポートが表裏を使い分け上下位置を調節する必要があるのに対し、ポスチャーフィットは据えつけ式で上下には動かず、前後にのみ可動します。それでいて、支える範囲はポスチャーフィットの方が広いのです。

 体格・体型に関わらず骨盤の姿勢を適切な状態に支持する事で、脊椎が描くS字カーブまでをもサポートする、という発想です。骨盤を正しく立たせるため、猫背になることがありません。

 

ポスチャーフィット開発の強力なパートナー

 ポスチャーフィット機能もまた、ハーマンミラー社の理念のひとつである“リサーチ&ディベロップメント”のプロセスを経て開発されています。ハーマンミラー社が行った調査により、オフィスチェアに深く座らず、座面前辺部に浅く腰かけて執務しているワーカーが多いという事が判明したのです。この不自然な着座姿勢はいわゆる「猫背」「前屈み」の状態を誘発します。そしてそのまま長時間の執務を続けていると、脊椎・腰椎・骨盤にダメージをきたし、頭痛・腰痛・慢性疲労・首や肩のこりなど、様々な症状を引き起こす事になります。

 そこでハーマンミラー社が新たに考案したの姿勢サポートが、このポスチャーフィット機能というわけです。ポスチャーフィット機能はブロック=ウォーカー博士と共同で開発されました。ウォーカー博士は、人間工学の観点から椅子を研究している腰痛治療の専門家です。またウォーカー博士は、飛行機やレーシングカーのコックピットの開発にも携わり、海洋産業・航空宇宙産業・モータースポーツ産業など、様々な分野でコンサルタントとして活躍しています。長時間の執務に最大のパフォーマンスを発揮するアーロンチェアをさらにバージョンアップするパートナーとして、ハーマンミラー社にもこれほど心強い味方もいなかったでしょう。

試座の時には

 ポスチャーフィットタイプのアーロンに試座されるご機会ありました際は、ぜひ本機能を存分にお試しください。なお、ポスチャーフィットの性能が正しく発揮されるためには、背面を倒さないように固定した状態でお使いいただき、リクライニングされる際は、ポスチャーフィットダイヤルを開放にしてください。