オカムラオフィスチェアの操作系

 オカムラのオフィスチェアを各種調節レバーの配置から観察してみると、特徴の違いから概ね3種類に分けられそうです。



○CX・SX系

○アドフィット・フィーゴ系

○コンテッサ・バロン系



 CX・SXは1995年前後に発売された超ロングセラー製品で、操作系でも長らく主流をなしていました。これらは座奥調節機能がなく、またロッキング強弱調節ダイアルが座面の真下に設置され、今からすると少々使いにくいものでした。

 次に発売されたのがアドフィットです。これになって座奥調節が可能になり、また、ロッキング調節ダイアルは座面下部の側面に置かれて、座ったままの操作がしやすくなりました。アドフィットは2013年現在では廃盤化されていますが、操作系はフィーゴ・カロッツァ・その他多くのチェアへと広く継承されています。フィーゴ系のオフィスチェアは、あまりランバーサポートを備えていない傾向があります。

 コンテッサ・バロン系統の操作系は高価格帯のチェアに用いられています。アトラス・デューク・ゼファーなどがこれにあたります。機能上はフィーゴ系と大きな違いはありませんが、ロッキング強弱調節に関して、フィーゴ系がボルトで調節しているのに対し、コンテッサ系はワイヤーのテンションで調節しています。なお、コンテッサ系統のオフィスチェアには、ランバーサポートを標準装備しているものが多い傾向があります。



 このように見ていくと、フィーゴ系統の操作系・調節機能は、オカムラのミドルクラスオフィスチェアのスタンダードになっているといえるでしょう。



フィーゴの特徴

 フィーゴチェアの発売は2003年で、同じ年にコンテッサが発売されており、また、翌年2004年にはバロンが発売されています。コンテッサ系がハイエンドの顧客向けに海外のデザイナーも交えて開発された製品であるのに対し、フィーゴは生粋のオカムラチェアの集大成ともいえる仕上がりの製品になっています。



 リクライニング位置の任意固定・ロッキング強弱調節・座奥調節など、基本的な調節機能は軒並み搭載されています。オプションによりランバーサポート搭載タイプも選べます。強いて欠点を挙げるなら、ヘッドレストが用意されていない点くらいです。

 コンテッサ・バロン・アトラスがメッシュ座背面を押し出しているのに対し、フィーゴはウレタンクッションを充実させた仕様になっています。硬さの異なるウレタンを一体成型する事により、ソフトなクッション性としっかりしたホールド感との両立を実現しています。

 

 フィーゴチェアの背面は3種類あります。メッシュとウレタンとを組み合わせた「メッシュタイプ」、背面のサイドがファスナーで閉じられた「サイドファスナータイプ」、縫い目のない背面がツートンカラーになっている「シームレスタイプ」です。ランバーサポートはサイドファスナータイプのみになります。



おわりに

 オカムラが座り心地と使いやすさを追究した結果に行き着いた、フィーゴという機能美。お見かけする機会がありましたらぜひご試座くださいませ。