ナビオはエルシオの普及版

 2001年発売のナビオチェアは、オカムラがアーロンチェアの対抗馬として開発したエルシオチェアの廉価版です(エルシオは2000年発売)。2013年現在はエルシオ・ナビオ共に生産が終了しており、2013-2014年のオカムラ総合カタログでは双方とも掲載されていません。廉価版とはいいますが、元となったエルシオが非常に高機能かつ高価な製品だったためナビオのグレードは決して低くはありませんでした。位置づけとしてはフィーゴチェアとほぼほぼ同じくらいになります。



 エルシオはアームレスト装備が標準仕様だったため、肘なしのエルシオは流通していません。ナビオのアームレストは着脱が可能でした。廉価版というよりは普及版といった方がいいかもしれません。



ナビオの特徴

 ナビオの全体的なシルエットはエルシオに非常に似ています。印象的な背面シェルは双方そっくりなハニカム構造になっていて、少し慣れないと見分けが難しいかもしれません(厳密には、エルシオのハニカムは菱形で構成されており、ナビオのそれは細長い六角形でできています)。エルシオは機能面に突出していたチェアといえますが、ナビオはエルシオの高い完成度を投影しつつ、エルシオの諸機能を普及版レベルまでまろやかにしたような印象です。

 ナビオ単体で見た時に特筆すべき特徴といえば、エキストラハイバック仕様が用意されていた点と、一体化されていた背座面クッションが容易に交換可能であった点です。前者に関しては、普及版クラスの価格帯にエクストラハイバック(メーカーによってはミドルマネジメントと表現されます)クラスの背面をもたらした点が、後者に関しては、エクストラハイバックが用意されたシリーズでクッション交換を可能にしていた点で、それぞれ特筆に値するといえます。





 

中古ナビオの流通傾向

 中古市場においては、今でもナビオチェアはしばしば見かけるほどに流通しています。ナビオチェアは最も古くても2001年度製であるため、中古品としては比較的新しい部類といえます。エルシオに比べ調節機能が少ない事は、それだけ故障・不具合が生じにくいという事がいえます。中古市場におけるナビオはまだまだ売れ筋にあるといえるでしょう。



おわりに

 新品ナビオの流通が収束していくのは寂しい限りですが、中古市場ではまだまだ遭遇しやすいシリーズです。普及版ではありますが、エルシオの完成度を引き継いでいるナビオへの評価は、おしなべて高い傾向があります。

 中古店でお見かけありました際はぜひ一度お試しくださいませ。