コクヨの基礎情報

 以下のデータは2012年3月31日現在のものです。なおデータはコクヨ株式会社決算書および東洋経済新報社『会社四季報』を元にしています。



コクヨ株式会社

証券コード 東証1部 7984

業種 その他製品

本社所在地 〒537-8686

       大阪府大阪市東成区大今里南6-1-1

創業  1905年

設立 1920年

資本金 158億円

売上高 連結:2,458億万円

従業員数 単体:353名

     連結:6,228名

連結純利益 24億円

連結純利益/連結従業員数 39万円/人(2012年)

            -87万円/人(2011年)

             13万円/人(2010年)

セグメント別売上(%)

ファニチャー関連事業   1,052億円(35%)

ステーショナリー関連事業  921億円(30%)

通販・小売関連事業    1,064億円(35%)

コクヨの歴史

 1905(明治38)年10月に黒田表紙店として創業、創業者は黒田善太郎。現在の社名であるコクヨは「国誉」と書き、黒田善太郎が郷里(くに)の誉れとなるように「国誉」と名づけました。



 コクヨの起源は「表紙店」の名にも見られるように、和式帳簿の表紙作りです。表紙は帳簿の印象に影響しますが、表紙の価格は和帳の5%。表紙作りはわりの合わない商いでした。表紙作りはすべて手作業なので量産化が困難でしたが、黒田善太郎は「夜干し」という手法を考案しました。表紙は和紙を何枚も重ね貼りするので乾燥の工程が不可欠ですが、黒田は昼間だけでなく夜間も表紙を干せるよう乾燥場を改造、工程を短縮して生産性を上げることに成功したのです。



 1960(昭和35)年、コクヨはオフィス家具発売を発表しました。帳簿に始まり、便箋・帳票・ノートと、紙製品で最大手に成長した企業が全く異なる分野へ進出することは、当時としては大胆な事だったようです。これはコクヨにとっても大きな挑戦でしたが、その最初のオフィス家具「ファイリングキャビネット」開発の経緯には、深い先見性がありました。当時、高度経済成長により巨大化複雑化する企業・官公庁で、増大する一方の諸文書を効率的に管理するための、ファイリングシステムと紙製品の需要が高まっていました。この流れを受け、すでにファイリングキャビネットを製造しているメーカーはありましたが、同時に紙製品を供給できる企業はありませんでした。また、コクヨには専門代理店という全国ネットワークがあり、これをを通してエンドユーザーにサービスを提供できるという強みもありました。こうして、単に鉄の箱を売るのではなく、文書管理のノウハウを同時に提供するというコクヨならではの販売体制が確立されました。1965年にはスチールデスク、翌年にはホームキャビネット・オフィスチェアなどを次々と発表していきます。

 

 当初、これらのオフィス家具は協力工場の製品にコクヨの商標を付けたものでした。市場拡大が視野に入ると、自社の製造技術を高めるためにも、品質管理の面でも、自社生産が大きな目標となりました。1969年には柏原工場建設委員会を設置、オフィス家具の中心的製品であるデスクの生産工場新設が決定されます。1970年に入る頃には、コクヨの製品は、紙製品・文具・家具・事務機器の4分野にわたり、その総数は3000点を超えるほどになりました。この頃からコクヨは帳票類から事務用品、家具までをトータルに扱う企業を目指し、「オフィス用品のすべてをコクヨに」というモットーを掲げるようになります。こうして、70年代後半には、コクヨは「帳簿の老舗」から「もっとも先進的な総合オフィスメーカー」へと企業イメージを一新していました。



 現社長である黒田章裕氏はこう述べています。

“日本発「アジアの誉れ」へ。

 「国の誉」の精神に則り、グループ一丸となって挑戦し続けていきます。”