内田洋行のベストセラー

 今回は内田洋行のベストセラーモデル、コアチェアについてご紹介します。1992年に日経優秀製品賞を受賞したロングラン製品で、同社のジャストチェアよりグレードがワンランク高いシリーズです。

とにかく重いのです!!

 コアチェアは、オフィス家具口コミサイトにも書かれている通り、非常に重いオフィスチェアです。ユーザーさまにはオフィスチェアを“持つ”というシーンは普段あまりないかと思います。もしコアチェアに試座されますご機会ありました際は、ぜひ試座に加えまして、両手で持ち上げてみてください。とにかく重いです。持ち方によっては腰を痛める事もあるかと思われますので、現在コアチェアをお使いのユーザーさまはぜひお気をつけください。
 平素チェアを座ってお使いになる分には、キャスターで横移動ができますので、オフィスチェア本体の“重さ”というものは、さほど意識されないものかと思います。

 一般論として申しますと、高価格帯のチェアになるほど、チェア本体が重くなっていく傾向があります。これは、高価なチェアほど多機能である=機構が複雑になるため、機構が増えただけ重量が増す、という事かと推察します。

 この理屈を逆に見ますと、低価格帯のチェアほど軽い、という事になります。これも概して当てはまるようですが、例外は常に存在します。コアチェアの重量は、販売価格と比較しますと全くもって別格といえましょう。

重さの理由と座り心地の不思議な関係

 さて、そのコアチェアですが、座ってみると不思議な座り心地がします。個人的な感想になってしますが、コアチェアに座ると、背中に一本の芯が入ったかのような感覚があります。しかもそれが、繰り返して触れております、コアチェア本体の重さと無関係ではないような気もするのです。いったいどのような機構を備えているのでしょう?

 取扱説明書と内田洋行カタログを参照してみますと、「トリプルモーション(背・座・腰部シンクロリクライニング)」という機構を搭載している、とあります。コアチェアは、背面クッションから座面クッションまでが一体化して連続しているタイプですが、クッションの下には背面部・腰部・座面部と、3点の支点を持つリクライニング機構を備えている、という事です。ここで思い出すのは、コアチェアに着座した際のあの不思議な座り心地です。あの感覚が、複数の支点を持つチェアに座って、最適な重心1点で安定したという一連の流れから起こったものと考えると納得がいきます。きっと複数箇所にガスサスペンションが入っているのでしょう。だとすると、チェアの重さにも頷けます。

 なお2009年度および2013年度カタログには「コアチェアの背座のクッションは簡単に取り外しができます」とあったため、取り外して中の機構を確かめようと試みましたが、93年製のコアチェアの背座は簡単には取り外せそうにありませんでした。現行品では着脱が簡便になっているのかもしれません。

おわりに

 老舗・内田洋行の20年以上に渡るロングセラー、コアチェア。ご機会ありましたらぜひご試座くださいませ。その際はぜひコアチェアの重さもお確かめください。